イントロダクションの書き方

イントロダクションとは、エッセイの読み手(試験の場合は試験官)に対して今からどのようなエッセイを書くのかを導入する(だからイントロダクションと言います)部分です。

日本語の感覚とはやや異なり、読み手は問題(タスク)を知らない前提で読むことになります。ですので、いきなり答えるのではなく、まずはどのような背景からどのような議題があり、自分はどのように思うのか、を順番に説明していく必要があります。

イントロダクションの書き方

IELTSのエッセイは約250語と非常に短い(大学のエッセイなどはこの10倍前後あります)ので、イントロダクションには以下の要素を簡潔にまとめることになります。

  • 背景
  • 議題
  • 意見(またはアウトライン)

背景(バックグラウンド)

通常、IELTSのライティングのタスクは、「〜という意見があります。賛成ですか、反対ですか?」のように聞かれます。

そのまま、”Some people say that …”のように始めてもいいのですが、やや唐突な書き方になりますので、そのテーマにつながるような一文を入れるとスムーズに導入をすることができます。

背景でよく使う表現(1) 最近〜

背景で最も使われる表現の一つとして、「最近〜ですよね」という出だしがあります。比較的いろいろなテーマに応用が効く表現ですので是非覚えておきましょう。

(2)「〜する人が増えている」、(3)「〜が問題・関心事になっている」と合わせて使えるので非常に便利です。

「最近〜」を表す表現としては、例えば以下のものがあります。

  • recently, lately, nowadays, these days
  • in recent years, in recent decades
  • in the last few decades, during the past few decades

背景でよく使う表現(2) 〜する人が増えている

大学に行く前に1年間の休みを取る人が増えている、遅くに結婚する人が増えている、などなど、議題のテーマにつなぐのに非常に便利な表現です。

「〜する人が増えている」を表す表現としては、例えば以下のものがあります。

  • more (and more) people 〜
  • an increasing number of people 〜, a growing number of people 〜
  • the number of people who 〜 is increasing, the number of people who 〜 has increased, the number of people who 〜 is on the rise

背景でよく使う表現(3) 〜が問題・関心事になっている

「〜する人が増えている」と並んでよく使われる表現が、「〜が問題・関心事になっている」という表現です。

若者の犯罪の増加が問題になっている、環境問題が多くの国で関心事担っている、などなど、これも議題のテーマにつなぐのに非常に便利な表現です。

「〜が問題・関心事になっている」を表す表現としては、例えば以下のものがあります。

  • … is one of the major concerns, … is one of the major issues
  • … are concerned about …

背景でよく使う表現(4) …に関する議論がある

もう一つ覚えておきたい導入の方法としては、「…に関する議論がある」という表現です。特に「〜するべきかどうか」のようなタスクの場合に使用できます。

親が教えるべきか学校が教えるべきかは議論の的である、大学を無料にするべきか否かは議論が分かれるところである、など。

「…に関する議論がある」を表す表現としては、例えば以下のものがあります。

  • there is a fierce debate as to whether or not …
  • there is a heated discussion as to whether or not …
  • it is controversial whether or not …

議題(タスク)

背景の一文が書けたら、いよいよ議題(タスク)を導入します。

ただし、問題に与えられている表現はなるべくそのまま使うことを避けたいですので、言い換えを行う必要があります。

言い換えを行う方法としては、以下の方法があります。下に行くほど難しくなりますが、自分のレベルに合わせて可能な限り言い換えを行ってください。

  • 単語を言い換える
  • 能動態・受動態を入れ替える
  • 使用する構文(ストラクチャー)を変える

意見(ポジション)

背景、議題の導入が終わったら、最後に自分の意見(ポジション)を示します。

賛成・反対を問われる問題では、”I agree with this view.”, “I believe that …”のように自分のポジションを明示します。

利点・欠点の比較を求められている問題では、”I argue that the advantages of this outweigh the disadvantages.”のように書きます。

イントロダクションで自分のポジションを示すべきか?

イントロダクションで自分のポジションを示すべきかどうかは議論の分かれるところです(前述のエッセイの導入みたいですね・・・)。

目標スコアによっては、イントロダクションでポジションを示さずに、コンクルージョンでポジションを示す方法でも問題ありません。概ね、目標スコアが6.0くらいまでの方であれば、自分のポジションを最後に示しても問題はありません。

一方で、それ以上のスコア(6.5以上)が必要な方は、イントロダクションでなるべくポジションを書く方が有利です。イントロダクションでポジションを書く利点はいろいろあります。

  • 時間が足りなくなってコンクルージョンが書ききれなかった場合にも自分のポジションを伝えることができる
  • 読み手(試験官)がどのようなポジションで書かれたエッセイかを分かった上で読んでくれるので理解してもらいやすい
  • 書き手(皆さん)がどのようなポジションで書くエッセイかを分かった上で書いていくのでポジションがブレにくい
  • 最初からポジションが決まっているので、エッセイ全体の流れ・つながりを演出しやすい

ですので、可能なかぎりイントロダクションで自分の立場を明確にしておきましょう。

自分のポジションを必要としないエッセイの場合は?

IELTSのライティング・タスクには、立場(ポジション)を示す必要のない質問形式もあります。

立場(ポジション)を示す必要のない質問形式としては、以下のものがあります。

  • 利点・欠点をそれぞれ答える問題(比較の必要がないもの)
  • 原因と解決策などを答える問題

利点・欠点をそれぞれ答える問題には、比較をしてどちらが勝るかを答える必要があるもの(“Do the advantages outweight the disadvantages?”のような質問形式)と、単に利点と欠点を答えるだけのもの(“What are the advantages and disadvantages of this?”のような質問形式)があります。

前者の場合はポジションが必要ですが、後者の場合はポジションは不要です。

原因と解決策などを答える問題(“What are the causes for this? What can be done to solve this issue?”のような質問形式)でもポジションは不要です。

このように立場(ポジション)を示す必要のない質問形式では、ポジションの代わりにエッセイの構成(アウトラインと言います)を示す場合があります。

構成(アウトライン)を示す方法として、以下のようなものがあります。

  • In this essay, I will describe the advantages and disadvantages of this.
  • This essay will analyse the major causes of this and suggest possible solutions.

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