【アイエルツ文法解説】受動態

ライティングでよく見かける文法ミスの一つが「受動態」です。

いわゆる受け身形です。今回は「受動態」を正しく使えるようになりましょう。

受動態の基本形

受動態(受け身)の基本形は、「be動詞+過去分詞」です。

過去分詞とは、動詞の変化を覚えるときの最後のやつですね。

多くの場合、規則変化と言って動詞に-edをつけると過去形や過去分詞形になりますが、不規則変化をするものもあります。不規則変化をするものは一つ一つ覚える必要がありますが、エッセイで使う動詞はそれほど多くありませんので、出てきたら覚える、という感じでもいいと思います。例えば、teachの過去分詞はtaughtですね。

受動態を使うと、「〜される」という意味になります。

「(誰々)が(何々)を(どう)する」という形の文章を「能動態」と呼ぶのに対して、形を逆にしたもの、すなわち「(何々)は(誰々)によって(どう)される」という形の文章を受動態と呼びます。

いわゆるSVOで表現すると、以下のようになります。

  • SVO – 能動態
  • O is V-ed (by S) – 受動態

Sは主語、Vは動詞、Oは目的語です。

受動態の最後の「by S(誰々によって)」の部分は省略をすることができます。というよりも、主語をあえていう必要がない、あるいは曖昧にしたい場合に好んで受動態が用いられます。

よくある文法ミス(受動態)

自動詞の受動態

受動態の使い方でよくある間違いの一つが「自動詞の受動態」です。

動詞は目的語を必要とするかどうかで「自動詞」と「他動詞」のどちらかに分類されます。自動詞は目的語を必要としない動詞、他動詞は目的語を必要とする動詞です。

例えば、「行く」という意味のgoは自動詞ですが、「〜を訪れる」という意味のvisitは他動詞になります。ですので、

I went to the museum yesterday. (o)
I went the museum yesterday. (x)

のように、「〜に」という意味を付け加えるには、toという前置詞が必要になります。

一方、visitは他動詞ですので、目的語をそのまま後ろに取ることができます(というか、目的語がなければなりません)。

I visited the museum yesterday. (o)
I visited to the museum yesterday. (x)

上で、受動態の方は「O is V-ed (by S) 」の形であると説明しましたが、O(目的語)がなければ受動態の形をとることができません。すなわち、自動詞はそもそも受動態にはできないのです。

よくある間違いとして、

This is happened when I was a child. (x)

のような間違いがあります。

happen(起こる)は自動詞ですので、受動態にはなりえません。正しくは、

This happened when I was a child. (o)

となります。

  • 自動詞は受動態にはできません!

主語と動詞の不一致

受動態における主語の間違いもよく見かける間違いの一つです。以下の受講生の例文を見てください。

Raising children is required patience. (x)

なんとなく意味はわかりますが、よく見ると主語と動詞が一致していません。

そのまま訳すと、「子供を育てることが要求される、忍耐」、、、とよく分からない文章になっています。なぜこのようなことが起こったのかというと、is required(要求される)の主語が「子供を育てること」ではないからです。

なに(だれ)が要求されているのでしょう?

2通り考えられます。一つは、子供を育てる人、例えば親です。もう一つは忍耐力が要求されるとも考えられます。

ですので、この文章は、以下のようになります。

Raising children is required patience. (x)
Parents are required to have patience when raising children. (o)
Patience is required when raising children. (o)

繰り返しになりますが、受動態は本来の目的語を主語にした形(O is V-ed)ですので、過去分詞の後にまた目的語のようなものが来ること自体がおかしいということになります。もし目的語が必要そうに感じるのであればそれは受動態ではなく能動態が正しい形だということになります。

実際、この文章はそもそも受動態を使う必要がない文章でしたね。

Raising children requires patience. (o)

  • 受動態を作る際には、主語と動詞が一致している確認するようにしましょう!

-ing形と-ed形の混同

最後に、-ing形と-ed形の混同を見ておきましょう。

interesting/interestedに代表されるように、-ing形と-ed形の両方を見かけるものがたくさんあります。

受動態とは直接関係なさそうに見えますが、実はこれも受動態なのです。例えば、

I am interested in music.

は、「私は音楽に興味があります」と訳されますが、interest(〜の興味を引く)という動詞が受動態で使われています。

ですので直訳すると、「私は音楽に興味を引かれています」となります。

このようなタイプの動詞はほとんどすべて「(誰々)を〜する」という意味ですので、「人」が主語の場合は受動態になります。

一方で、-ing形は形容詞になりますので、「〜するような」という意味になります。ですので、「物」が主語の場合が多くなります。

以下に例をあげてみます。

  • exciting(人を興奮させるような), excited(興奮させられた)
  • interesting(人の興味を引くような), interested(興味を引かれた)
  • boring(人を退屈させるような), bored(退屈させられた)
  • surprising(人を驚かすような), surprised(驚かさせられた)
  • annoying(人をイライラさせるような), annoyed(イライラさせられた)
  • disappointing(人をがっかりさせるような), disappointed(がっかりさせれらた)

その他にもたくさんありますが、ルールは同じですね。

ですので、I am boring.(私は他人を退屈させるような人間です)のような表現にならないように気をつけましょう。

  • -ing形:通常「もの」が主語
  • -ed形:通常「人」が主語

【アイエルツ文法解説】受動態” への2件のフィードバック

  1. 後ろから2つ目の青い箱内の-ed 系の単語がexcited だらけになってます!

    1. さやか様、

      ご指摘ありがとうございます。
      文法ミスの記事でミスをしていてはいけませんね・・・。

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