【問題タイプ別】議論を並行線に終わらせないために

IELTSのライティング・タスク2には、主に7つの問題タイプが出題されます。

その中から、今回は「Discuss both views and give your own opinion.」の書き方を考えてみましょう。

6.0以上では両方の意見を議論することは必須

【問題タイプ別】Discuss both viewsは必ず反論が必要か?

でご紹介した通り、Discuss both views and give your own opinion.では、「両方の意見を論じる」ことが求められています。タスクに2つの意見が提示されていますので、それぞれの意見の根拠を考える、すなわち「なぜ自分がそう思うのか」あるいは「なぜそう思う人がいるのか」という根拠(サポート)を示す必要があります。

6.0以上のスコアを必要とする方は、タスクで聞かれていることに全て答えていることが最低条件ですので、両方の議論をすることは必須であることは前回確認いたしました。

一方で、目標スコアが7.0であれば、それぞれの議論が並行線に終わらないように、アイデア自体を反論をするのか、より強いアイデアでボディ全体として反論をするのか、によってエッセイ全体の流れ構成をする必要があるというお話も前回いたしました。

議論が並行線になるとは?

では、議論が並行線になるとはどういう状況か考えてみましょう。

アイエルツのライティングでは1人で議論を行いますが、ここでは分かりやすいようにある会議に置き換えてを考えてみましょう。

会議で、とあるプロジェクトを推進するべきかという議題を考えることになったとします。推進派のグループは、そのプロジェクトを推し進めることで今後どのくらい会社に利益をもたらすかをプレゼンテーションします。一方で、慎重派のグループは、そのプロジェクトを推し進めるにあたってのリスクがどのくらいあるかを述べることになります。

6.0までであれば、あとは社長の鶴の一声で決定すればいいのです。つまり、それぞれ議論をした上で、あとは自分がどう思うかを一言添えればいいことになります。

一方、7.0以上になると、そうはいきません。なんのために会議をしたのか?ということになってしまいます。お互いが主張をしあっただけでは「議論」ではないですよね・・・。ですので、双方の意見への理解を示しつつ、最終的に会社にとってどちらの選択肢が良さそうかを「根拠をもって」導き出すことになります。

アイエルツの議論に正解はない

もちろん、その判断は最終的に誤ったものかもしれません。先の例で言えば、実はプロジェクトを推進することにしたが慎重派の意見の方が正しくプロジェクトは失敗に終わった、、、などということもあるかもしれません。

しかし、アイエルツでは「正解」は求められていません。必要なのは「どのような根拠で」「どちら側の意見を採択したか」です。つまり、そう考える根拠さえ示されていればいいことになります。

実例

例えば、以下のようなタスクを考えてみましょう。

Human activity has had adverse effects on plants and animals. Some people think that it’s too late to solve this issue, while others believe that necessary steps should be taken to overcome this problem. Discuss both views and give your own opinion.

人間の活動が植物や動物に対して悪い影響を与えており、その問題を解決するにはもう遅すぎるという意見と、その問題を克服するために対策を取る必要があるという意見、を議論するように求められています。

ここで、その問題を解決するにはもう遅すぎるという意見の根拠として「すでに絶滅してしまった動植物があるから」、その問題を克服するために対策を取る必要があるという意見の根拠として「まだ絶滅していない動植物があるから」というのを理由に出したとします。

これでは議論は平行線になってしまいますよね・・・。それぞれがそれぞれの意見を主張するだけで終わってしまいます。最終的にどうするべきなのか、というところに到達できません。

一歩下がってタスクを俯瞰し、ある意味、双方の意見を取りまとめる議長になったつもりで、常に全体の方向性をみておく必要があります。

例えば、その問題を解決するにはもう遅すぎるという意見の根拠として「すでに絶滅してしまった動植物があるから」というが、だからと言って本当に完全に手遅れなのか?確かにその種は絶滅したかもしれないが今ならもっと大きな影響を出す前にまだ食い止めることができるのか?など、いろいろな反論が考えられます。

以下は、エッセイ全体の流れを考えたアイデアの一例です。

  • 問題を解決するにはもう遅すぎるという意見もある。なぜなら、すでに絶滅してしまった動植物はもう元には戻らないから。
  • しかし、今からでも問題を解決するための有効な対策を取るべきであると思う。なぜなら、生態系全体への影響はまだ微小なので、さらに深刻な問題を防ぐことができるから。
  • 問題を解決するための有効な対策を取るべきであるという意見もある。なぜなら、人間への健康被害が起こっているから。
  • しかし、問題を解決するにはもう遅すぎると思う。なぜなら、すでにこれまでの人間の活動によって生態系は大きく崩れ、もう元に戻せないところにまできているから。

いかがでしたでしょうか?皆様のライティングのスキルアップに役立つことを祈っております。

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